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心霊班レポート |
| 凸場所:飛鳥山聖徳院 凸住所:東京都北区 日時:2010/04/10(土) 凸ﾒﾝﾊﾞｰ:鳩･焼きｶﾞﾑ 次のスポットは同じく北区の飛鳥山公園。 桜の盛りは終わったとは言え、今年は時期に合わせてアド街で特集されたりジャンプの某超長寿漫画でメインに取り扱われていたりで、例年以上の盛況だった。 当日も9時近い時間とは言え夜桜に酒の進んだ花見客がそこら中にレジャーシートを敷いて大騒ぎだった。 この近くには専門学校が二つある為、どちらかというと若年層のグループが多く、こんな時間に関わらずゴミ捨て場の職員が慌しく働いていた。オッサンばかりの飲み会だったら新しいゴミなんて出ない時間だろう。 渋沢資料館を始め、紙の博物館、郷土資料館など３つの博物館が並び、更にこの山「地図上に表記するスペースが無いから」という理由で都内最低峰の座を逃している可哀想な山であるが、今日の目的は山自体では無い。 「都内唯一民家に埋まった寺」 として名高い（鳩の中で）飛鳥山聖徳院 観世音である。 どうだろう。この見事な埋まりっぷり。 ここは肝試しスポットとして付近小・中学生の憩いの場でもあり、鳩も友達数名と何度か訪れた経験がある。 ネット上ではやはりこの奇妙な外観と正面の首無し地蔵（今は何かが乗ってる）の不気味さを書いたレポートが見つかった。 かといってそれではおどろおどろしい噂があるのかと言われると、これまたそんな話しは個人的には聞いた事が無い。 この近くにあった鳩の元職場の方が余程リアルな心霊スポットであった。 従業員として怖い目に遭った事も幾度と無くあるし、いい年こいたオッサン上司二人がそろって同じ女の幽霊を見て「あれ、居るよな」「居るな」と存在を確認したそうだし、裏の階段から聞こえてきたトンでもない音に驚いて上司が見に行ったら飛び降りてアレな直後だったり同じ建物の真上の部屋では首吊りで二人死んでいるし目の前の道路ではよく車が突っ込んでくる些細な事故多発だし地域スレでは「あそこは出る」とか言われてる始末だし。全て鳩在職中である。 じゃあそっちレポートした方がいいんじゃね？ なんて話しは今は置いておいてもらおうか。 まだ知り合いが沢山働いているからそんな事したら気まずい。 と言う事で、飛鳥山聖徳院。 大半が関係無い話で進んでしまったレポートだったが、それくらい 「特に怖くは無い」 場所である。 むしろこの寺の来歴などを真面目に調べた方が余程面白いのではないだろうか。 打ち捨てられた寺。 そう聞くと物悲しいイメージがある。 しかしこの場所は毎年春になると鮮やかに桜色に染まり沢山の笑い声で溢れかえる。 道行く人々は花を見に行く途中でこの不思議な寺に気付くだろう。 そして首をかしげる。同行者に寺を指し示し、若者は興味深げに覗きこむ。老人は手を合わせる。 そんな光景を何年も微笑ましく見続けてきたのだ。 廃寺としては都内一の幸せ者という称号をあげてもいいのでは無いだろうか。 何てまとめてしまったが心霊スポット凸レポとしてはどうなんだろう。 じゃ、次の場所に行こう！ |
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